8208ですか・・・長い話を短くしますとこんな具合です。 ホームに戻る
2003/08/20 Wildshot
このパウダー(プロペラント)はデユポンがミリタリー5.56mm用に製造したものです。完成カートリッジ用でパウダーだけが市販されることはありませんでした。かなりの余剰パウダーが存在したのです・・・プロジェクトにはかならず余剰が伴います。アリゾナの有名な古老ベンチレスト・シユーターがサンプルを入手、PPCでテストしました。結果上々ということからサープラスで一括購入、ベンチレストで使おうじゃないか・・・それがスタートでした。アリゾナがスタートだったので当時、サンダーバード・ブランドと呼ばれました。しかしながらパウダーには製造ロッドの違いにより若干性格に差がありました。サンダーバードには5つのロッド違いが知られてます。性格的にはH322と似ていたこともありT32,T322など(Tはサンダーバードの頭文字)と名付けられ発売されました。1980年代中頃から1990年代後半に至る間、Tパウダーとして伝説的な存在となりまたTB愛用のパウダーで知られていました。彼が殿堂に入るためのポイント稼ぎの助けをしたという事になってます。しかし彼は素質の男、別にTでなくとも殿堂いりは楽勝で果たした・・・でしよう。
現時点でTパウダー・シリーズは底をつき、闇マーケットで1ポンド200ドルなんて噂されてます。しかし残っているTシリーズの大半は変質しつつありよほど保管がよくないと?もう無理です。
本当にマジック・パウダーなのか?…信じるもの救われるの世界、これがベンチ界の姿です。私も使ったことがあります。しかしGI322ほどではなかったというのが・・・私個人の感想ですが・・・・・・伝説GI322については後で触れます。
8208はTシリーズ後、これと同じということで登場したこれまたミリタリー5.56mmサープラス・パウダーです。何故、サープラス・パウダーが次ぎから次ぎにベンチ界に登場するのか?
パウダー・メーカーにとっては余剰パウダーのダンピンググラウンドが必要です。庭にまけば肥料になりますが・・・それじゃ収入にはなりません。双方の利益にかなうアイデアだったわけです。余剰といっても一般市場にばら撒く量はないがベンチ界の面倒は4-5年みれ・・・多分、これでしよう。
燃焼速度について・・・
さて肝心の性能、8208の燃焼速度はN133とほぼ同じです。リローデイング・マニユアルなどを見れば必ず燃焼速度が速い順からリストアップされています。これは目安でしかありません。特定のコンバスチョン・チェンバーによって速度も含めた燃焼特性が若干違ってきます。8208の粒子はN133のそれより小さくキヤパで計測するパウダー・メジャーには正確に計測しやすいです。N133でOKなら同じパウダー・メジャー・セッテイングのまま8208と交換しても支障がないと言われてます。これは私も実際使ってみて感じました。N133はグラファイの混入が比較的多いので汚れが8208より大きいという意見はあります。
以下は実践しないで下さい・・・・
燃焼特性は使うプライマー、フラッシュホールのサイズにも影響を受けます。ですから遅いパウダーを使う時、マグナム・プライマーを使うことも一つの方法ですがフラッシュホールの拡大を行なうシユーターもいます。
8208のメリットは・・・・
8ポンドいりの缶が105ドル前後ですからN133,H322なんかと比べたら安いです。アリゾナとかのドライ・エリアで優れているという報告もありますが・・・私は信じません。長いことそう言う話だったんですが、2003 Cactusの結果を見れば判りますが8208が有利であるという根拠はありません。アリゾナの連中は地元ということもありますが8208愛用者が多いですね。ですから日本でN133を使っていてアリゾナで8208に切り替えてもなんとかいける・・・それは言えますね。
以下はお勧めしませんがN130/N133、H322エキストリーム/8208を半々にして使うとかいろいろ試みているひとも多いです。後者は私もやってます。番外としてはパウダーにモリパウダーを少量混ぜる・・・なんか湖東さん向きですが・・・これをやっているシユーターもいます。理由はあるんですよ。射撃仲間がパテント持っているんですがね。
さて伝説のGIパウダー
1980年代初めサンダーバード以前に登場したパウダーにGI322というのがありました。これもアジアの某陸軍5.56mm用のパウダー・サープラスでした。当時のスコテッシュ(スコットランド製)H322より若干、燃焼が遅く・・・というかマイルドでPPC向きとして最適、これも3つのロッドがありました。我々仲間が万ポンドのサープラスを一括購入、分配しました。私なんかその後、10年、1990年代初めまでパウダーの心配がなかったですね。私めにとってもよい成績を残したパウダーでした。最終的には何分の一か変質し使えなくなりました。
現在、何がPPC用として最高なのか? N133でしようね。サープラスはいずれの場合も尽きる時がきます。N133なら年ごとのロッドの違いはありますが気になるほどのものではありません。中には気にするひともいます。
609 Widshot 2003 12/05 15:03
Accurate2015はAccurate Arms Company,Inc が発売しているライフルpウダーです。当方が持っている2015はCzech Republic製です。2015はH322と形状、性質までそっくりです。6PPC、,223、6mm&7mmBR用。308用としてはAccurate2460が人気あります。これはイスラエル製です。あちら此方で製造させたパウダーを販売しているのがAccurate Armsで米国産は扱っていないはず・・
参考までにRamshotはWestern Powder,Inc.が発売しているライフルpウダーです。製造元はベルギー。25-06,.270,30-06,300WinMag用です。この他。目的に応じた種類があります。
ご承知のように近年、Nシリーズが米市場を席捲してます。
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火薬IMR8208情報 2010年3月 湖東
今後N133が輸入されないという噂が絶えません。
ベンチでは多くの人がN133を使っていますから影響大です。
原因は @高価である(H322より3割高)Aベンチ以外ではあまり使わない。
ということでしょう。採算が合わなければ仕方ありません。H322に戻るしかないでしょう・・・
しかし、最近幻の8208がIMR8208 XBRとしてホジドンから発売されるという情報が
6BRのHPやPrecision Shooting Vol.57 No.9に出ています。
まず8208は、デュポンが昔軍用5.56mm用に開発した火薬で、PPCに使ったら非常に良かったため
払い下げたものを使っていましたがストックも底をつきました。
詳細は、http://www.benchrest-japan.com/bench-8208.htm を参照してください。
IMR82028 XBRについては、Lou Murdicaさん(金持です)が、お金を出して復活させ発売にこぎつけたというのが真相です。
特徴は
・6mmBR、PPCだけでなく.308にもびったり。
・パウダーの粒が比較的小さくそろっているので容積で計測するパウダー・メジャーにぴったり。
・IMR8208なら価格もH322と同じと想定される。
・他のIMR火薬と一緒に輸入できるので採算はあう(のではないか?)
詳細は
http://accurateshooter.wordpress.com/2009/10/03/hodgdon-releases-impressive-new-imr-8208-xbr-powder/ を参照してください。
2010年3月のカクタスの装備リストをみると、火薬は133と8028が2:1です。
http://www.benchrest-japan.com/2010CactusLVequipment.pdf
http://www.benchrest-japan.com/2010CactusHVequipment.pdf
3/18銀銃さんから聞いた話では、国友さんがすでに8208を発注してあるということです。
但し、何時になるかは全く不明です。
最初だから数量も少ないと思い、出来るだけ多くの人に使ってもらいたく、とりあえず2缶予約しました。
運がよければ今年中に手に入りそうです。