日本ではどうか知りませんが米国ではW-Wを使うシユーターも少なくありません。N133の話ですが29grs以上ケースに入れなきゃグルーピングが良くならないという理由はありません。例えばN133の29grs以下のアクユラシイ・ウインドーは26.8grsあたりから28gr半ばまで何ヶ所かあります。ですからもしライフルで29grs以上入れたらプライマー・ピアーシングが起った・・・という結果であればパウダー量を落し別のウインドーに落ち着くベきです。もしファクトリー・カートリッジでプライマー・ピアーシングが起ったということであればその大半はバレルを含めたライフル製造がわに責任があります。例えば6PPCのリローデング・データーを見ればものによってはN133 65grで24grsから赤信号です。この赤信号内でプライマー・ピアーシングが起こったということであればこれもバレルを含めたライフル製造側の責任です。現在、ファクトリー製のPPCはありませんが・・・6mmPPCの連中はこの赤信号を遥かに超えたデータで撃っているわけです。ですからそれに対処した対策が場合によっては必要であると話したわけです。細いファイヤーリング・ピンでなければ小さなグルーピングが撃てないというふうに誤解されては迷惑です。そのような意図で話しているわけではないからです。自分のライフルにあったウインドーを見つけたららいいです。N133 29grs以内ならファイヤーリング・ピンのサイズに関係なく通常、プライマー・ピアーシングは起らないはずです。これはいままで見てきた経験から言えることです。とにかくプライマー・ピアーシングが起ったらバックダウンする。プライマー・ピアーシングの理由については湖東さんが先に書きこんでくれました。プライマー・ピアーシングを頻繁に起させるとボルト・フェイス、ストライカー先端のエロージョンまたはへたり、プライマーの突き抜けデスクが先端を破損することがあるので注意しましよう。クリーニングしないで撃つとデスクが障害となりハングファイヤーの可能性もないとは言えません。
補足
プライマーsアーシングが起ったらバックダウンすることは先の書きこみで述べました。なぜバックダウンが重要か? 選手は競技の数日前に現地に到着、故郷でのロードが果たして競技地で通用するか調整します。特にプライマーsアーシングすれすれでチユーンしている選手にとっては尚更です。競技中にプライマーsアーシングが起こると競技中リタイヤにつながる恐れがあります。グルーピング中、プライマーsアーシングが起り吹き抜けたデスクがストライカー・ホールからストライカーを押しのけ侵入、ストライカーの前進を阻むことがたまたまあります。なにもせず射撃を続行した場合、運が良ければ支障なしにグルーピングを終了するかもしれません。場合によってストライカーの打撃力が劣り悪いグループを撃ち更に悪くなればハングファイヤーから不発にまでなります。プライマー・ピアーシングが起ったら原則的にはボルト・ボデイからストライカー・グループを抜き、ボルト・ボデイ後部をイスとか木片に叩きつける。慣性を利用、デスクをボルト・ボデイないから排除する。ボルト内にやたらグリースを塗るのは止めた方が得策です。デスクがグリースに引っ付いて慣性で落せない場合も考えられるからです。残り時間がなければ5発制限時間内に撃てないという悲劇が起ります。隣のシユーターから銃を借りることも出来ます。彼らが既に射撃を終了またはカートリッジが残っていればそれも可能でしよう。インパクトの調整はそれぞれくせがありまして貴方が希望するもんじゃないということもあり得ます。そんな幸運を期待することは初めから止めたらいいです。私の場合、友人数人でスペアのライフル/弾付きを射座に近い場所に1丁あらかじめ置いておきます・・・万が一それが起ったらライフルの修理回復をせず、予備のライフルを使う…特に全米選手権などの場合、3ガン、4ガンの総合が本命です。5発撃てず、ペナルテイがプラスされたら総合順位に致命的な打撃を与えます。
プライマーsアーシングはその銃/バレルの限界を示す安全弁のようなものです。車のエンジンで言えばレッドゾーンですね。何回もやると長い目で見れば銃そのものにダメージを与えるということをお忘れなく。プラ―マー・ピアーシングと言えばカクテスで不発経験した日本選手がいたんじゃなかったっけ?Kさんだったかな?