日本ベンチレスト射撃協会 競技規則 ホームに戻る
2003.06.15改定
2004年5月11改訂 マグナム、通信競技等
2005年4月15改訂 棄権
2006年6月27改訂 ハンタークラスオープン参加
2006年9月15改訂 ハンタークラス制限改訂、実施は2007年より
1.総則
本規則は日本ベンチレスト射撃協会が主管する競技会に適用する。
2.安全規則
本協会員は常に安全に留意し、危害予防につとめなければなければならない。
射手はイヤープロテクター、シューティンググラス、又は之に代わる保護具を着用しなければならない。
射手は“ボルトを入れて下さい”の号令が掛るまでボルトを銃に入れてはならない。(出来ればボルトケースの使用が望ましい)
競技または競技時間が終了した場合、あるいは射撃中止の号令が掛った場合は、速やかにボルトを銃より抜き安全な状態にする。
装填済みの場合は、射場長に申し出て許可を受けてから発射する事が出来る。
射撃が終了した射手が射座を離れる場合は、射場長に申告しなければならない。
射撃が終了した射手は、他の射手の射撃の邪魔にならないようにしなければ成らない。
競技中は射場長の指示は絶対であり、射手はこれに従わねば成らない。
射場長の指示に従わない、指示または許可無しで発射した場合は、射場長の宣告により失格とし射手は退場とする。
3.クラス別け
本協会の主管する競技会は以下のクラス別とする。
1) バーミントクラス
A) 口径と銃
5.56mm以上(.220インチ)のセンターファイヤー実包を使用する手動式ボルトアクションライフル銃である事。
B) 重量
全装備状態にて13.5ポンド(6,129g)以下で有ること。
C) 引き金
引き金の重さに制限は設けない。
引き金は銃に直接取り付け、射手自身の片方の手で引かれなければならない。
注意事項
国際ルールではライトバーミント(重量10.5ポンド以下、4,767g)、へービーバミント、スポーター(口径6mm以上)にクラス別けされます。
ライトバーミントでヘビーバーミントの試合に出場できますが、逆は出来ません。ライトバーミントで口径が6mm以上ならば、スポータークラスにも出場できます。
2) ハンタークラス
ハンタークラスはベンチレスト専用銃以外の狩猟用の銃を用いて行なう。
その為、口径に制限を設ける。
A) 口径と銃
口径は6mm(.243インチ)以上、8mm(.323インチ)以下のセンターファイヤー実包を使用する手動式ボルトアクションライフル銃である事。
マグナム口径の銃は使用可とする。ただし射場長は射座割に充分注意を払うこと
B) 銃口制退器(マズルブレーキ)
銃口制退器及び、銃口部で側面に発射ガスを逃がす構造の部品は、本部大会では禁止とするが、通信競技では使用可とする。
C) 重量
全装備状態で6.5kg以下とする。
D) 引き金
引き金は銃に直接取り付け、射手自身の片方の手で引かれなければならない。
引き金の重さに制限は設けない。
ただし安全の為に1Kg以上あることが望ましい。
E) 銃床
以下の形状である事。
先台(フォアエンド)は片手で握れる形状であること。
先台底面が平らであってはならない。(通常のハンティングライフルの銃床形状であること)
先台に部品を取り付ける事で底面を平らにしてはならない。
F) 特例1
上記A〜Eに関わらず、射場長の判断でその大会の当日に限り、制限を外すことが出来る。
G) 特例2 2006年6月27日追加 2006年9月15日削除
ハンタークラスの形状の銃で禁止されている6ppc、6br等はオープンとして参加できる。順位はつかない。
3) スモールボアクラス(暫定規則)
A) 口径と銃
口径は22ロングライフル(22リムファイヤー実包)のみとする。
銃はISSF規格に合致する物、およびベンチレスト用に製造された22ロングライフル実包を使用するものなら参加可能とする。
4.レスト
1) 規格
次の規格を満たすレスト(又はサンドバッグ)が使用できる
ハンタークラスに限り安全のためバイポッドを使用できる。
フロントレストは如何なる形状、材質でも構わない。
レストに銃を固定する装置を取り付けてはならない。
レストの可動機構に制限は設けないが射手が射手自身の手で動かす事。
リアレストは如何なる形状、材質でも構わないが機械的な稼動部分を有してはならない。
フロントレスト、リアレストは夫々独立し、接続して使うことはできない。
サンドバッグの材質、充填物に制限は設けない。
2)使用方法
フロントレスト、リアレストとも夫々独立してベンチ台に直接置かなければ成らず、レストとベンチ台の間には何者も介在してはならない。
銃はレスト(サンドバッグ)に直接置かなければならない。
銃自体をレストに固定してはならない。
摩擦を一定にする為にベビーパウダー、テフロンテープ等の使用は許される。
リアレストに限り、後方への滑り止めのためのストッパーの使用が許される。
ただし、使用は1個のみとする。
ストッパーはベンチ台に固定して使用し、リアレスト自体を固定しては成らない。
5.競技
1) 射撃距離
バーミントクラスは100m及び300mとする。
ハンタークラスは100mとする。
バーミント、ハンタークラスとも通信競技に限り50m競技を可とする。
スモールボアクラスは50m及び100mとする。
2) 標的
日本ベンチレスト射撃協会が主管する競技会においては、使用する標的は必要枚数を支給する。
支給標的には、採点用標的であることが識別できる様に表示をしなければ成らない。
射手は支給された標的に必ずリレー番号と姓名を記入しなければならない。
A) バーミントクラス
バーミントクラスには以下の標的を使用する。
100m IBS OFFICIAL 100
YD. BENCH REST TARGET
300m IBS OFFICIAL
200YD. BENCH REST TARGET
300ヤード用標的の使用も可とする。
B) ハンタークラス
ハンタークラスには以下の標的を使用する。
100m IBS OFFICIAL 200
YD. BENCH REST TARGET
100ヤード、300ヤード用標的の使用も可とする。
通信競技では100ヤード用標的の使用も可とする。
C) スモールボアクラス(暫定規則)
暫定的に以下の標的を使用する。
点数式 50m BR-50
グルーピング式 200ヤード用標的
D) 50m通信競技
使用する標的はバーミントクラス100ヤード用とする。
3) 発射弾数
A) バーミントクラス及びハンタークラスは以下の通り
@ 試射は無制限とし、本射中も可能とする。
A
本射は1圏的5発撃ち込みで4シリーズ、合計20発とする。
B
本射は本射的を囲む枠内(枠の線も含む)に撃ち込まなければならない。
C
試射弾が本射的に命中した場合は本射とみなす。
枠内には枠の線上(枠線への外側からの弾痕の接触も線上とする)も含む。
B) スモールボアクラス(暫定規則)
点数式
@ 試射は無制限とし、本射中も可能とする。
A 本射は1圏的1発撃ち込みで合計25発とする。
B 試射弾が本射的(本射的を囲む枠内)に命中した場合は本射とみなす。
グルーピング式
バーミント競技の規則を適用する。
4) 競技時間
A) バーミント、ハンタークラス、及びSBグルーピング式(暫定規則)
本射20発を通しで射撃の場合、試射込みで30分間とする。
1シリーズ(リレー)毎に交代で射撃する場合は1シリーズ、試射込みで7分間とする。
競技時間終了後の発射は無効とし、射手は失格とする。
B) スモールボアクラス点数式(暫定規則)
本射25発を通しで試射込み30分間とする。
競技時間終了後の発射は無効とし、射手は失格とする。
5) 通信競技
本部主管大会に参加できない会員の為、通信競技での参加を可とする。
地方毎、又は個人で射撃を行い、標的を事務局に送付して採点を行なう。
開催日は本部大会の2週間前から当日までとし、本部大会の5日後までに標的を送付する。(必着)
6) 号令
射場長は競技中に以下の号令を用いる。
A) バーミント、ハンタークラス、及びSBグルーピング式(暫定規則)
射手は射座に着いて下さい。 射手は射座に着きます。
点呼を行ないます。 射手の名前を呼び確認します。
ボルトを銃に入れて下さい。 ボルトを銃に入れます。
第○射群 時間○○分
試射無制限、本射1圏的5発打ち込み、20発、射撃始め。
残り時間は10分、5分、3分を告げる。
射撃やめ。 射撃を中止します。
射撃時間終了 射撃を終了します。
B) スモールボアクラス点数式(暫定規則)
以下の部分のみが異なる。
試射無制限、本射1圏的1発打ち込み、25発、射撃始め。
6. 採点
射撃を終えた標的は、ベンチレスト射撃大会参加申込書を添えて速やかに採点に提出しなければならない。
採点は以下の方法で行なう。
A)バーミント、ハンタークラス及びSBグルーピング式(暫定規則)
最も離れた2発の弾痕の中心から中心を専用の測定器で測定する。
測定はメートル単位を用い、小数点以下2桁まで読み取る。
4シリーズの測定値の平均を求める。
アグリゲイトを小数点以下4桁まで(5桁目を四捨五入)計算する。
アグリゲイトとは100ヤードで1インチを1MOAとし、この時アグリゲイトを1とする。アグリゲイトは小数点以下4桁まで算出する。
アグリゲイトは以下の方法で求める。
50m 平均値÷25.4×0.914÷2
100m 平均値÷25.4×0.914
300m 平均値÷25.4×0.914×3
B) スモールボアクラス点数式(暫定規則)
BR−50標的に表示された採点方法により採点する。
7. ペナルティ
A) バーミント、ハンタークラス及びSBグルーピング式(暫定規則)
a) 本射的上に5発以上の弾痕がある場合。
ペナルティは課さない。
注 5発以上の弾痕が有る場合、グルーピィングは結果的に大きくなり、ペナルティは必要がなくなります。
b) 本射的上の弾痕が5発無い場合。
過少の弾痕1発につき1MOAのペナルティを加算する。
1MOAは50mで13.8950mm、100mで27.7899mm、300mで83.3698mmとする。
c)棄権
銃器故障等で本射的に1発も弾痕がない場合は棄権としペナルティを課さない。
それ以外は不足弾数1発につき1MOAのペナルティを課す。
標的を提出しなかったときは全弾1MOAのペナルテイを課す。
ただし、状況により射場長の判断で棄権としペナルティを課さないことがある。
射手が故意に過少の弾痕を申告しなかった場合は失格とし、その日に参加した全競技の採点を無効とする。
8. 成績
1)バーミント、ハンタークラス、及びSBグルーピング式(暫定規則)
順位
順位はアグリゲイトが小さいものを上位とする。
アグリゲイトが同一の場合は、同順位とし以下の順位を空ける。
2)スモールボアクラス点数式(暫定規則)
順位
順位は得点合計の多い者を上位とする。
得点が同じ場合は、100点の多い者を上位とする。
得点、100点とも同じ場合は、同順位とし以下の順位を空ける。
ベンチレスト射撃大会参加申込書
必要事項を記入し、標的にホチキスでとめて提出してください。
必ず競技毎に参加申込書を記入し、射撃後は速やかに提出して下さい。
200 年 月 日 射撃場 長瀞 西富士
氏名 所属都道府県
種目 バーミント 50m 100m 300m
ハンター 50m 100m
SB 50m 100m
使用銃 ストールパンダ
適合実包 22PPC 6PPC 6BR 243 308 3006 300 22LR その他
銃身長 cm
使用銃身 ハート シーレン クリェガァ その他
スコープ リュポルド ウエーバ タスコ その他
倍率 20 24 36 40 45 その他
火薬銘柄 装填量
グレイン
弾頭メーカー 弾頭重量
グレイン
工場製実包メーカー 弾頭重量
グレイン
以下審査員記入
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1 |
2 |
3 |
4 |
平均値 |
MOA |
第1審 |
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第2審 |
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1MOA 50m=13.895mm 100=27.790mm 300m=83.37mm